第2285回例会(2025年3月4日)
本日は、50周年記念実行委員会による50周年記念式典にむけたクラブフォーラムです。
【会長の時間】
昨日3月3日は桃の節句、お雛様の日でした。おりしも日田では、2月15日から3月16日まで天領日田お雛祭りが盛大に行われ、多くの観光客でにぎわっています。ということで、今日の会長の時間は、「お雛様の棚からひとつかみ」テーマは、「青い目の人形パレードって知っていますか」です。
2月15日天領日田お雛祭りの開会を告げるイベントとして7年前より三隈幼稚園園児による青い目の人形パレードというのが日田駅前で行われています。華やかなパレードですが、この青い目の人形は、大変数奇な不幸な運命を背負った人形たちでした。
時代は、大正時代にさかのぼります。当時アメリカでは、日米関係が大変険悪化しつつありました。親日家の牧師ギューリック博士は、この状況に大変心を痛め、日本の子供たちにひな祭りの人形の横にアメリカの人形を飾ってもらい、人形を通して友情交流を深めようと考え、全米で寄付を募り、青い目の人形を送る計画を立てました。全米48州270万人の協力を得て、1万2,000体の青い目の人形が日本に渡ってきました。海を渡ってきた人形たちは、盛大な歓迎を受けました。その後、全国の小学校、幼稚園に配布され、3月3日にはお雛様と一緒に青い目の人形が並んで飾られました。ちなみに大分県には、182体そのうち日田市には5体が配られました。日本からはお礼に市松人形58体がアメリカに渡り、日米友好の象徴となりました。
しかし、1941年(昭和16年)太平洋戦争がはじまりました。青い目の人形は、敵国の人形であると敵視され、多くの青い目の人形が壊されてしまいました。そんな中、「人形には罪はない」と思う心ある人たちが、戸棚や倉庫に隠し持ち、大切に保管された青い目の人形もあったのです。そのうちの2体が今三隈幼稚園に大切に保管されています。青い目の人形パレードというのは、当時の子供たちがひな祭りと一緒に青い目の人形を歓迎したことを再現したパレードです。戦争当時の暗い時代を乗り越えた青い目の人形を多くの人に見ていただき、平和について考えていただくということで、青い目の人形2体は、三隈幼稚園の振袖を来た女の子に抱えられ、人力車にのり、三隈幼稚園の園児と一緒に日田駅前をパレードします。天領日田お雛祭りは、このイベントから始まります。
実は、2月20日日本経済新聞の1面のコラムにこうありました。内容は「トランプ大統領が外圧をかけて、日本にも体質改善を迫っている。USスチールの問題しかり、関税の問題しかりである。しかし、トランプ旋風もわが身に役立つものはないかと目を凝らすのも一つの策であろう。大分県日田市のひな祭りは、アメリカから送られた青い目の人形のパレードを風物詩として定着させている。したたかに向き合いたい。」と締めくくられていました。日経新聞ですから全国紙です。それに載った青い目の人形パレード。大変素晴らしいと思います。
最後に、今年のパレードがOBSニュースに出ましたので、実際の映像を見ていただきましょう。孫の成長と平和を考えながら、今日の会長の時間「お雛祭りの棚からひとつかみ」を終わります。ありがとうございました。
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次回以降の例会
3月11日(火)休会
3月18日(火)ゲスト卓話(NPO法人テラ・ルネッサンス鬼丸昌也様
3月25日(火)移動例会(萩尾公園記念植樹手入れ)
4月 1日(火)早朝例会(三隈川公園清掃)
4月 8日(火)会員卓話(国際奉仕委員長/訪台報告)
★内容や日程が変更になる場合があります。
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【例会会場】
KIZAN倶楽部 大分県日田市隈1丁目3-16
★駐車場は、KIZAN倶楽部前の日田市営駐車場をご利用ください。